中身空っぽなのに箱置きっぱなし。次のぶんの発注や補充を誰もしていない。
ある方法を導入したらこれが激減しました。
完璧ではないにしても、ある程度の効果はあります。
たいていのラボには
Aさんタイプ: 共用品の補充や発注をする人(つまり、普通に真面目な人)
Bさんタイプ: しない人
の2タイプの人がいます。
A : B の人数比で、ラボのストレス度合いが変わってきます。
Bの比率が高いと、”使い切られて補充されていない” トラブルが頻発。
そしてAさんタイプ人間のストレスが上昇。
不満が高じると犯人探し・個人攻撃に発展しかねません。
なんでも当番制にしてしまう、というのが一つの手ではあるのですが、Bさんが動かない理由は何か、をまず考えてみましょう。
実はズボラだからとか、そういう性格的なことではない場合があります。
やろうと思っていたがうっかり忘れてしまう
やる気はあるのだがアクションが遅いため、他の人に先を越されてしまう
上の2つは除外し、動かない理由を新人レベルから確信犯レベルの順に並べてみました。
1. 留学生で、日本語の注意書きが理解できない
2. (発注先や物品補充方法を)誰に聞いたらいいかわからない(新人)
3. どうやって補充したらいいのか知らない
4. どこに何があるか(ストックの有無も)知らない
5. どのくらいの量になったら発注すればいいのかわからない
6. 人とコミュニケーションを取るのが苦手で、誰かに聞いたり頼んだりしない
7. 自分の実験ぶんは足りたからいいや〜
8. 自分の研究費や時間を使いたくないので他の人が発注・補充するのをじっと待っている
9. そういうことは自分の役割ではないと思っている
大抵は上記のどれか、または複数の理由です。
工夫でどうにかなるのは1から6の理由の場合。
物品名、型番、発注先、補充方法、残りがどのくらいになったら発注するか、を日本語と英語で表記。
その紙をゲーム用の透明カードフォルダ(ポケモンカードとかを入れるサイズ)に入れて物品に貼り付ける。(写真参照)
発注担当者が決まっている場合は発注担当者名も記載しておき、補充して欲しかったらその人のデスクにカードを置けばいいようにする。
発注したら、発注者と発注日を書いた紙をカードの上に重ねて貼り付け。
ものが入荷したら ”発注しました” の紙は剥がす。
この方法は、最初のカードを作る手間はかかりますが、その後の物品補充を楽にする効果はあります。
プラスチック消耗品や、ある程度の大きさの試薬瓶に使えます。
7. 自分の実験ぶんは足りたからいいや〜と思っている
8. 自分の研究費や時間を使いたくないので他の人が発注・補充するのをじっと待っている
9. そういうことは自分の役割ではないと思っている
残念ながらこういう考え方の人に行動を改めてもらうのは難しい。
こうならないよう、新人さんを教育しましょう。