ある研究者の悩み

自分はちゃんとしていても誰にも褒められもしないし

誰かの後始末で時間を損してばかりいるような気がする

このストレスはいつまで続くの?

・・・と思ってダークサイドに落ち込みかけているあなたへ。

こういう悩みはあなただけではありません。

「ラボあるある」な悩みです。


例えば

誰かが汚した天秤を拭いている

使おうと思ったら試薬が使い切られていて補充されていない

調整した共用緩衝液が使い切られていて、次が作られていない

廃液タンクがいっぱいになっているのにタンク交換されていない

誰かが使ったガラス器が流しに放置されていて自分が使う前に洗わなければならない

マイクロピペットで吸う液量が変だと気づく

タイマーの電池が切れたまま引き出しに入っている

中身が空になっていて、空き箱だけが放置されている

そして いつも自分ばかり片付けている気がする

・・・・・・・・・・

原因は「人による感覚の違い」と「仕組みがないこと」

何かに気づいたとき、誰にも言わずにささっとやってしまっていませんか?

いまどうにかしないと自分が困る。
いちいち注意したり指摘したりお願いしたりするのが面倒だから。
言っても聞いてくれないし。
誰が片付けていないのかわからないし。
自分がやってしまったほうが早いし楽だし。
波風立てたくないし。
片付けないのは先輩(先生)だからいいにくい。(このケース多い)
注意書きなどして見ても、効果がない。

いろんな理由があるかと思います。
しかし黙って自分が代わりにやってしまって、その後何もアクションを起こさないと、あなたがどういう気持ちでいるかは誰にも伝わりませんし今後も同じ目にあいます。(私がそうでしたので確信を持っていいます)

「こうしてほしい」が伝わっていないのは、あなたが常識と思っていることが誰かにとっては常識でないから

つまり「感覚の違い」です。

夫婦間でも「こんなの常識でしょ」は通用しないことがあります。

ましてや全員が察しのいい人であなたと同じ常識人ばかり、などという職場は滅多にありません。

もし、言葉でいいにくいのであれば

「察する」力を使わなくてもあるべき行動が取れるような仕掛けを工夫したり、仕組みを作りましょう。


あなたが我慢をしなくても済む

快適なラボにする

仕組みづくりの第一歩として

ラボの整理収納を学んで見ませんか。

(セミナーのご依頼承ってます。どうしたらいいかわからない、と悩んでいる場合はオンライン無料個別相談をご利用ください。)

企業研究所内での整理を進める

企業の方からのご相談が増えておりますので、気に留めておいていただきたい点をあげて見ます。

  1. 研究所は特殊な場所です。研究者は人と違うことをやり、物事を違う見方で見ることを求められる職業です。これを理解せずに他の場所と同じやり方を適用しようとしてもうまくいきません。
  2. 研究所における整理整頓の目的は研究成果をあげやすい環境を作ること(あげにくくなる要因を排除すること)です。見た目を整然とさせることが目的ではありません。
  3. 組織の中のモノ整理はトップダウンで物事を進める必要があります。特に高額なものを廃棄する際、経営者または権限を持った管理者が責任を持って要不要の判断をしなければなりません。部下や一部のメンバーに丸投げしないでください。
  4. 見た目にとらわれてはいけません。特に、リーダーとして動く方が非常に几帳面で書類の角を揃えて置いていないと気が済まないような方である場合、他の方の私物や、個人でしか使わないモノがきちんと置かれていないとイライラする場面が見受けられます。他人の価値判断やモノの置き方に自分の感覚を適用しないように気をつけ、個人のやり方を尊重しましょう。
  5. 共用のものはまず整理から。収納について考えるのは整理の後です。整理するとゴミがたくさん出ます。ゴミにしていいかどうか判断できないものも多く出ます。そのため、そうしたモノを一時的にためておく場所が必要です。どこにそのスペースを設けられるか考えてみてください。
  6. 整理整頓は業務の一部です。正社員でなくても、どんな立場の人であっても、その場所を使っている人は平等です。誰かにとって使いにくい場所は他の人にとっても使いにくい場所である可能性が高いです。「ここを片付けたい、もっと使いやすくしたい」という方の話には耳を傾け、協力してください。
  7. 整理収納の知識がないゆえに気づけないことがあります。使いやすい研究所にし、今後も不要なものがたまらない片付く仕組みを作るには勉強・計画・実践・見直し、が必要です。
  8. 人間関係がうまく行っていない場所では整理が進みにくいです。なぜなら、共有のものを整理するにはコミュニケーションが欠かせないからです。
  9. 「注意しても聞いてくれない」というケースがあります。問題点に気づいていない、変化への抵抗がある、あるいは注意されたことに対して従いにくい何かが(戻しにくい場所に収納されている、など)あるのかもしれません。自分以外の人が原因で整理整頓が進まない場合、何が原因なのか話を聴いてみましょう。パーソナリティー以外の原因かもしれないです。説得できなくても無理強いはしないこと。そして勝手に進めないように。重要なのは納得してもらうことです。
  10. 組織としての決定で整理すると決めたなら、経営者の方も一緒に整理収納について学んでください。今後の研究のために役立つという確信を持って進めましょう。変化への抵抗は必ずありますが、同じ知識・理解を持った経営者からの後押しがあれば、たとえワーキングチームや部下に任せたとしても、整理整頓を進めやすくなります。

ご参考になれば幸いです。

個々のケースについてはご相談をお受けしますので、ご連絡ください。

貴重な研究資料を生かすために

ほとんど使われていないがたまに誰かが探しにくるような研究資料、ありませんか?

ラボや研究オフィスで見かける資料としては例えばこんなものがあります。

マウントスライド写真

ビデオテープ(VHS, ベータ)

組織標本(スライドグラスやパラフィン包埋したブロック)

臓器や骨格模型

学術誌(電子化されていないもの)

学会抄録集

ハードカバーの実験マニュアル本(シリーズで出版されていたもの)

歴代の教授の著書

セミナーレジュメ

卒業した人の学位論文

寄贈された本

実験ノート

そして
古い地図や発掘記録など、限られた研究分野でのみ使われる多種多様な資料

・・・・・

「自分は使ってないんだけどな」と思っても長年ラボにあるものだから勝手には捨てられない。必要なのか、そうでないのか判断がつかない色々なモノ。


専門の担当者が管理をしている図書館や博物館のような場所だったらこうした資料はスタンバイ状態にあると思いますが、ギリギリの人数で運営されている大学ラボのようなところでは、なかなか管理が難しいのが実情ではないでしょうか。


先端に立って”いま”に注力するのが研究職の性質なので過去資料の管理をシステム化していないとただ溜まる一方になってしまう。放置しているとまさに宝の持ち腐れ状態に。

そして物理的にスペースを埋めているだけの邪魔な存在になってしまいます。
新しくやってくる人たちにはその資料の価値がわかりませんので、捨てたくても手をつけられない厄介なゴミに見えます。

そういうものは時には人間関係をおかしくさせるほどのストレスを引き起こします。

大学院生や学生にやってもらうのはアルバイト代をしっかり払うくらいでないとダメです(タダ働きはやらされ感ばかりが募ってしまい、心が萎えてしまいかねません。そもそも整理整頓はリーダーの判断を仰ぎ、取捨選択しないと進みませんので丸投げはできません。)

未来の研究に役立てていくために貴重な資料を生かせるよう、(また若い研究者に余計なストレスを与えないためにも)ぜひ整理整頓することをお勧めしたいです。

それじゃどうやって?という疑問が出てきそうです。

できることをざっとあげてみますと

1. 保管するために今どのくらいのスペースが取られていて、どういう状態にあるのか大まかな図にしてみる

2. 現状で不都合はないのか。将来的にどういう状態になるのがいいか考える

3. どんなものがあるのかざっくりとリストアップ

4. どういう順番で整理していくのがいいか、重要度の高い順にステップを考える

5. 自分の考えをまとめ、しかるべき権限を持つ人と話してみる

など、いくつかあるのですが、片付けたい人がどういう立場の人か・またラボそれぞれの状況によってできることは違います。

全てに当てはまる公式的なメソッドはないですが、非常に重要なアドバイスとしては

・あなた(片付けたい人)がPIでない場合、本来の自分の仕事(実験や論文)をおろそかにしていると思われないように気をつけましょう。

・あなたのプランは”ラボの将来の研究のために役立つ”ことを理解してもらえるよう、視覚的に提案しましょう。

ということです。
もしやり方に困ったらご相談ください。
状況に応じた、整理整頓に役立つ方法をお伝えします。
(無料オンラインでやれます。)

留学生の記憶に残って欲しくないもの

日本のラボで学んで自国で活躍したり、さらに米国やヨーロッパに渡って研究者修行するはずだったのに、COVD-19のために計画通りにいかなくなった若い研究者がたくさんいるに違いない。

2年前から日本に来ていた友人のモンゴル人留学生は、修士の学位をとって卒業したものの国に帰れなくなり、アルバイトをして暮らしている。

また、職場のポスドク研究員は任期が終わってタイに帰るはずだったが、任期延長となっている。

滞在期間が長くなってもおおっぴらに観光旅行できる状況でもなく、ビザの延長申請に水戸まで行くくらい。

去年だったら京都や富士山やその他日本の観光地巡りを楽しめているはず。それなのに今年は花見もなし(研究所の桜を撮ったくらい)・土浦全国花火大会なし・祭りつくばなし・で、楽しいイベントを見せられず残念至極。

彼女たちには楽しい思い出というものが何かできたのか、やや心配である。

そういえば一つ、日本の思い出として残って欲しくないものがある。

昨年末の大掃除で、給湯室冷蔵庫の片付けを手伝ってくれたインドネシア人留学生のFさん。

優しく賢い彼女の記憶に賞味期限20年前のブドウジュースが残らないことを切に願う。

学術論文紹介セミナー 文献3

セミナー開催日程・他の論文リストは右側の”プロフィール”メニューから最新情報をご確認ください。

Does your messy office make your mind look cluttered? Office appearance and perceivers’ judgments about the owner’s personality

”乱雑なオフィスはあなたの心を乱雑に見せる? オフィスの外見で判断されるオーナーの性格”

Terrence G. Horgan, Noelle K. Herzog, Sarah M. Dyszlewski

Personality and Individual Differences
Volume 138, 1 February 2019, Pages 370-379

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S019188691830549X#!

ウィズコロナの時代で研究所での働き方はどうなる?

COVID-19が世界を動かしている今

緊急事態宣言前からほとんどリモートワーク化して、それでも別に支障はないという業界もあるようですが、研究所の仕事を全てリモートワークにするのは不可能です。
論文執筆や事務的な提出書類、グラント申請の書類書きなどペーパーワークはなんとかなりそうですが、肝心の実験は装置や試薬のあるラボにいかないとできません。

研究所の職場は今

私の職場(研究所です)は4月中2週間ほど在宅勤務となっていましたが、週一回だけ、実験をやりに出勤することが許されていました。

在宅の間は、「時間を無駄に使わないようデータ解析や論文書きをする」「レビュー(他人の書いた論文をまとめて解説した論文)を書く」ということが推奨されていました。

ゴールデンウィーク後は通常出勤になり、一日中実験できる幸せを味わってます(じっとしているのが苦手なので)。

所内の変化としては、
1. オフィスでは座席の間隔を空け、窓をオープンにし、扇風機を回している
2. 話をするときはマスク着用
3. 食堂の席が間引きされ、向かい合った席に座らないよう、椅子が積み上げられている

前は留学生と一緒にご飯を食べてお喋りしたりお弁当のおかずを分けてもらっていたのですが、今は積まれた椅子を前に寂しく一人でランチ。椅子を積み上げる代わりにパンダのぬいぐるみでも乗せておいてほしいくらい殺風景です。

ラボはどんな状態かというと、実験室毎に入室の人数制限が今も続いています。クリーンベンチが3台ある部屋なのに、狭いので一度に入れるのは2人だけ(2020/6/27現在)。
ちょっと細胞培地をあたために、とか、細胞の様子を観察しにクリーンベンチの部屋入りたい・・・と思っても、2人が入っていたらどちらかが出てくるまで待っていなければならない。また、これまでは共用のサンダルや実験着だったのが、クリーンルーム入室の時は自分専用サンダルと白衣を着るというルールに。

不便と思ったのは最初だけ

”いつでも入れる”という意味での自由はなくなりましたが、時間の制約があると実験を(以前にもまして)計画的にやるようになったと感じています。特に、夕方5時で実験室が閉まるのでのんびりとはしていられない。実験の待ち時間で一息ついていると留学生や同僚が話しかけてくることもあったのですが、そういうことも半分くらいに減りました。

今までは切りのいいところまで実験進めて、解析まで終わらせよう・・・と考えると5:30PMや6:00PMまでラボに残っていることもありましたが、今は5:00までにできるところで終わりにする、という風に変わりました。

いくつか変化はありましたがこれに慣れてしまうと大変とも不便とも思わなくなっていることに気づきます。あまり余裕のない実験計画は立てなくなり、実験の段取りや時間管理について考えるきっかけになっているのです。

危機への対応はまず整理から

先日、企業の経営者が考えていることがテレビで紹介されていました(2020年6月23日放送 NHKクローズアップ現代 ”ウィズコロナの会社革命”)。

例えば、

「”要るもの”と”要らないもの”を見極める」サイボウズ 青野慶久社長)

「ムダだと思ったものは削ぎ落とし”筋肉体質”になることが大事」(ローソン 竹増貞信社長)

やはり危機的状況に対応するのに一番適した方法は整理することなんですね。コストもかからず、最も簡単にでき、しかも確実に効果が上がります。

日本には1980年代より、トヨタ自動車に始まるジャスト・イン・タイム、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)やKAIZENという方法論があります。バブルが崩壊して利益が減ったことをきっかけにこの5S を導入し、成功したという会社もあり、危機に効果を発揮する手法なのです。
5Sは主に製造業で導入されている方法として有名ですが、東京医科歯科大学歯学部付属病院のように、10年も5S活動を続け、今では海外から見学にくるほどになっている医療現場の成功例もあります。

5Sは工場のもの、と先入観で考えずに、自分の職場で取り入れられるところはないかという目で調べて見るといいかと思います。今はまさに、5Sに限らず整理の方法論を学ぶいい機会です。

研究所でもやれることは色々あります

研究という仕事は効率をアップしたからといって成果に反映するとは限らない。効果を数値で表しにくい。だから整理整頓が進みにくいという面があります。

しかし整理整頓は研究者にとって重要な ”考える時間を増やす” 効果があり、また煮詰まったりやる気が出ないとき、うまくいかないときに気分転換にもなります。さらに、コミュニケーションが活発になる、快適さが増す、研究費の節約にもつながります。

研究所でも他の業種と同じく、ウィズ・コロナの時代に必要な行動は”整理”そして”整頓”です。研究所には様々な所に要らなくなったもの・使えなくなったものが眠っています。そうしたものを見直し、ただ場所を埋めているだけのものは捨て、必要なものは適切な場所に置く。これが未来の研究を活性化していく確実な方法なのです。

整理に関した学術論文紹介セミナー(日程はご要望に合わせて設定可能)

ラボ・研究オフィス整理収納アドバイス・講演などのご依頼

学術論文紹介セミナー(文献番号2)

セミナー開催日程・論文リストは右側の”プロフィール”メニューから最新情報をご確認ください。

5Sに関する海外の論文や書かれた背景についてわかりやすく解説。
(5Sそのものに関する解説を目的とするものではありません)

(*5Sとは:整理・整頓・清掃・清潔・躾 の頭文字をとって5Sと呼ばれています。
おもに製造業の職場改善・生産性向上・品質改善などに役立つ手法として用いられています。)


5Sはなぜ海外に広まったのか?

知識の獲得・思考の手がかりとしてご活用ください。

このセミナーを聴講されたい方は、文献番号1のセミナーも是非お楽しみください。

お申し込みはお問い合わせフォームよりお願いいたします。
Zoomリンクをお送りします。

メールタイトル例:文献番号XX セミナー参加希望 X月X日
受講料は口座振込、PaypalまたはPayPayの後払いで結構です(1000円)。

文献番号2

Learning 5S principles from Japanese best practitioners: case studies of five manufacturing companies
日本のベストプラクティショナーから5Sの原則を学ぶ:5つの製造会社のケーススタディ


International Journal of Production Research, 52:15, 4574-4586, 2014

Abstract
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00207543.2013.878481

学術論文紹介セミナー開催予告(文献番号 1番)

セミナー開催日程・論文リストは右側の”プロフィール”メニューから最新情報をご確認ください。

整理に関係した学術論文を紹介しています。知的興奮を味わっていただけるようわかりやすく解説します。

知識の獲得・思考の手がかりとしてご活用ください。

こういうことをやるに至った経緯は過去記事参照

紹介予定論文についてはリンクをご覧ください。(文献番号1)
Abstractが読めます。

この論文は創造性と散らかったデスクとの関係に言及する際のネタとして色々なネット記事でも紹介されていますが、原著論文をちゃんと読んでないんじゃないかと思うものがあります。この機会に本当はどんな論文なのか聞いて見ませんか?

Physical Order Produces Healthy Choices, Generosity, and Conventionality, Whereas Disorder Produces Creativity

Kathleen D. Vohs, Joseph P. Redden, and Ryan Rahinel
Carlson School of Management, University of Minnesota

Psychological Science
24(9) 1860–1867, 2013

ご興味ある方はお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。
Zoomリンクをお送りします。

(日程が合わない場合、ご連絡いただけましたら別の日程でも追加設定可能です。)

メールタイトル例:文献番号1セミナー参加希望 X月X日


受講料は口座振込、Paypal またはPayPayの後払いで結構です(1000円)。

整理の効果はどこまで証明されている? 学術論文紹介セミナー始めます

『整理するとスッキリするって、誰か研究してるんですか?』


と研究者の方に質問されたことがあります。

さすがに研究者だけあって、常識を疑う鋭いご質問です。

整理収納アドバイザーの講座ではごく当たり前のことのように整理の3大効果があって、それは精神的効果、時間的効果、経済的効果ですと教えられます。

でも考えてみると、片付けるとスッキリするのは(自分には)そう感じられるというだけで、人によっては苦しいものなのかもしれない。片付けるとむしろ居心地悪くなってしまうのかもしれない。

そもそも、どこまでがどういう実験で証明されているのか?それともそんな研究はないのか?という疑問が湧いてきました。

研究者経験を持つラボ・研究関係専門の整理収納アドバイザーとして、単に自分の経験上の事例や受けた講座の受け売りではなく、私にしかできない面白いことをやりたい。
そういう思いから、整理整頓によって得られる効果やデメリット、創造性との関係などについて(昔取った杵柄的な)文献調査を開始しました。

始めたら色々脱線して関係ないところまで調査の手を伸ばしてしまうのですが、それがまた楽しい。調べて考えた結果を他の人と共有するとまたいろんな視点からの話が聞けてさらに楽しい。

ご希望の方にオンラインで論文紹介セミナーをいたします。
(有料でダウンロードした文献を中心にご紹介しています)

最新開催日程の情報は右側の
”論文紹介セミナー日程お知らせ”をご覧ください。

文献番号1

物質的な秩序は健全な選択、気前の良さ、慣習を生み出すが、無秩序は創造性を生み出す

Physical Order Produces Healthy Choices, Generosity, and Conventionality, Whereas Disorder Produces Creativity

Kathleen D. Vohs, Joseph P. Redden, and Ryan Rahinel
Carlson School of Management, University of Minnesota
Psychological Science, 24(9) 1860–1867, 2013

ちらかった環境と片付いてる環境ではどちらが創造性を発揮できるのか?

文献1は創造性との関係についてのミネソタ大学からの研究報告を紹介します。
心理学の実験です。
散らかった部屋と整頓された部屋に被験者を振り分け、3つの実験を行いました。

さあ、どんなことになったでしょうか?
どういう指標で創造性やその他諸々を評価しているか、興味ありませんか?

文献番号2

日本のベストプラクティショナーから5Sの原則を学ぶ:5つの製造会社のケーススタディ

Learning 5S principles from Japanese best practitioners: case studies of five manufacturing companies
International Journal of Production Research 52 (15) 4574-4586, 2014

海外にも広まっている5S。

ヨーロッパの研究者から、日本の5Sはどう見られているのか?

成功している企業でどんな風に実践されているのかを調査した論文をご紹介します。
さらに、なぜ5Sは海外で広まったのか?について考察していきます。

注:5Sそのものについてのセミナーではありません。また、5Sの良さを紹介する目的のものでもありません。5S未経験者の視点で無知の状態から論文を読んで考えたことをお話します。5Sを実践したり、コンサルをしている方にもぜひ聞いていただき、一緒にお話したい内容です。

文献番号3

乱雑なオフィスはあなたの心を乱雑に見せる?
オフィスの外見で判断されるオーナーの性格

Does your messy office make your mind look cluttered? Office appearance and perceivers’ judgments about the owner’s personality

Personality and Individual Differences 138, 370-379, 2019

アメリカの心理学研究室で行われた実験です。わざと散らかした研究者オフィスを作って持ち主の性格を想像してもらうという認知に関するお話。
(私から見ると散らかし方が手ぬるいと思うんですが。机の写真入り論文です)

文献1は環境が行動に及ぼす影響について実験した話でしたが、それとは異なり、散らかった部屋がどんな偏見を生み出すかについての背筋の凍る(?)研究結果です。

これを知ったら、デスク片付けようと思う、かも?


整理整頓効果の裏付けとなる研究報告、知識の獲得や話のネタとしてご活用ください。
(文献リストは随時追加しています)

英語論文を日本語でまとめてご紹介しますが、論文の内容だけではなく、テーマに関連したトピックスについてDiscussionすることで、より考察が深まるように構成しています。どんな話が飛び出すかは聞いてのお楽しみ。


今後の論文購入資金とさせていただきたく、セミナー1回40分・1000円でお願いいたします。(聞いて見て面白かったら、の後払いでOKです。)

開催日時はアップして行きますが、ご要望ありましたら随時開催いたします。
お聞きになりたい論文番号および希望日時をお知らせ下さい。

ご興味ある方はお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。Zoomリンクをお送りします。