研究者の皆さん、研究費をムダに失うことがないようにするはどうしたらいいでしょうか。
研究活動自体、試行錯誤が必要なこと。ですから実験に伴う失敗や材料の購入費などは ”ムダ” にははいりません。しかし教育研修や指導によって防ぐことができるにもかかわらず、それをしないことによって生じる経費や時間のロスは ”ムダ” と呼んでもいいのではないでしょうか。
今回、学生・大学院生・企業研究所の若手社員やその指導をされる方に対し、お伝えしたい必須項目を4つあげます。
ラボや研究オフィスを整理して研究成果を出そう!ラボの整理収納をテーマに研究しているラボ整理研究室のサイト。
ラボの整理について色々な側面から考察します
あなたのラボで ”年末大掃除” は?
年末大掃除は、ラボの人たちの気持ちがリセットに向かう絶好の機会。
毎年決まったこと(前例のあること)だけやって済ませるのは勿体無い。
このチャンスを生かし、ラボをさらに使いやすく生まれ変わらせましょう。
“ラボが生まれ変わる最大のチャンス・大掃除の前にやるべき3つのこと” の続きを読む前回の記事の続編です→(論文別刷りの整理収納-1)
ポケットマネーで購入しているなら個人のもの?
でも、その研究成果を出すためには所属組織のお金も、そして大学や公立の研究所だったら税金も使われたはず。
つまり、別刷りを買うためのお金を払ったのは個人だったとしても、厳密には個人のものとは言えない。結局は他の備品や機器と同じく、組織として不要、という判断をしてもらわないと捨てられない面倒臭さがあります。
そのうちの一つが論文のリプリント(別刷り)。
かつてこの別刷りには色々役割がありましたね。
1. 研究背景を知ってもらうための資料として学会発表のときに配る (ポスター発表の際、一緒に置くなど)
2. 研究者同士のコミュニケーション(わざわざ手紙を出して別刷り請求することでお近づきになる)
3. 論文を読みたい人が請求してくることに備える
4. 転職希望先に自分の業績を知らせるため、履歴書にリプリントを添付して提出
5. 思い出のものとして持っているために
・・・・
いわゆる一流ジャーナルに載ったら、100部とか200部とか購入されていたのでは。
あちこちに配って、そして今、余った別刷りはどうなっているでしょう。
私の今の職場では、全ての実験台が共用ということになっていますが、結局は自作の緩衝液ボトルを置いた場所や、個人引き出しの近くをいつも決まった人が使っていることが多いです。でも、”共用”というルールがあるので、一日の終わりには片付けをしています(次の日もそのまま使いたい場合はメモを置いてます)。 “実験台やりかけのままが効率的か” の続きを読む