貴重な研究資料を生かすために

ほとんど使われていないがたまに誰かが探しにくるような研究資料、ありませんか?

ラボや研究オフィスで見かける資料としては例えばこんなものがあります。

マウントスライド写真

ビデオテープ(VHS, ベータ)

組織標本(スライドグラスやパラフィン包埋したブロック)

臓器や骨格模型

学術誌(電子化されていないもの)

学会抄録集

ハードカバーの実験マニュアル本(シリーズで出版されていたもの)

歴代の教授の著書

セミナーレジュメ

卒業した人の学位論文

寄贈された本

実験ノート

そして
古い地図や発掘記録など、限られた研究分野でのみ使われる多種多様な資料

・・・・・

「自分は使ってないんだけどな」と思っても長年ラボにあるものだから勝手には捨てられない。必要なのか、そうでないのか判断がつかない色々なモノ。


専門の担当者が管理をしている図書館や博物館のような場所だったらこうした資料はスタンバイ状態にあると思いますが、ギリギリの人数で運営されている大学ラボのようなところでは、なかなか管理が難しいのが実情ではないでしょうか。


先端に立って”いま”に注力するのが研究職の性質なので過去資料の管理をシステム化していないとただ溜まる一方になってしまう。放置しているとまさに宝の持ち腐れ状態に。

そして物理的にスペースを埋めているだけの邪魔な存在になってしまいます。
新しくやってくる人たちにはその資料の価値がわかりませんので、捨てたくても手をつけられない厄介なゴミに見えます。

そういうものは時には人間関係をおかしくさせるほどのストレスを引き起こします。

大学院生や学生にやってもらうのはアルバイト代をしっかり払うくらいでないとダメです(タダ働きはやらされ感ばかりが募ってしまい、心が萎えてしまいかねません。そもそも整理整頓はリーダーの判断を仰ぎ、取捨選択しないと進みませんので丸投げはできません。)

未来の研究に役立てていくために貴重な資料を生かせるよう、(また若い研究者に余計なストレスを与えないためにも)ぜひ整理整頓することをお勧めしたいです。

それじゃどうやって?という疑問が出てきそうです。

できることをざっとあげてみますと

1. 保管するために今どのくらいのスペースが取られていて、どういう状態にあるのか大まかな図にしてみる

2. 現状で不都合はないのか。将来的にどういう状態になるのがいいか考える

3. どんなものがあるのかざっくりとリストアップ

4. どういう順番で整理していくのがいいか、重要度の高い順にステップを考える

5. 自分の考えをまとめ、しかるべき権限を持つ人と話してみる

など、いくつかあるのですが、片付けたい人がどういう立場の人か・またラボそれぞれの状況によってできることは違います。

全てに当てはまる公式的なメソッドはないですが、非常に重要なアドバイスとしては

・あなた(片付けたい人)がPIでない場合、本来の自分の仕事(実験や論文)をおろそかにしていると思われないように気をつけましょう。

・あなたのプランは”ラボの将来の研究のために役立つ”ことを理解してもらえるよう、視覚的に提案しましょう。

ということです。
もしやり方に困ったらご相談ください。
状況に応じた、整理整頓に役立つ方法をお伝えします。
(無料オンラインでやれます。)