”教授の机は散らかっている”
これは世間一般の”教授”イメージなんでしょうか。ある本を読んで思いました。皆さんどう思います?
”研究にのめり込む変人研究者たち”を描いた本
「愛なき世界」(三浦しをん・著、中央公論新社)。研究室で過ごした経験のある人にとっては深く共感できる描写が満載、そうでなくても気楽に楽しめる小説です。この本に登場する松田教授は著しく整理整頓能力が欠如した人物として描かれています。その人物像と机の散らかしようは、非常に良く似たデスクの持ち主の整理収納サポートをした経験がある私にとっては大変リアルに感じられます。
私の知る限りにおいて、教授や准教授と呼ばれる先生のうち30%の方は整理整頓能力が低い、
というよりも “整理” にかける時間がとても短いと思います。
短い、というのは片付いた状態を維持するのに必要な時間を大幅に下回っている、という意味です。
まあ、「先生は超忙しいからしょうがないよね」、というのが周囲にいる人たちの感覚だと思います。
ただ、ちょっと空き時間があったとして、それを整理に当てているのか?
というと、たいていの場合そんなことはない。空き時間があったら他のことをしてます。だから、先生の机が片付かないのはただ忙しいからということではないのです。
もし教授の仕事場が散らかっているとしたら、以下のような理由のどれか(または複数)が当てはまります
消極的な理由から積極的な理由 の順に並べて見ました。
- 倉庫がわりで仕事には使っていない
- 整理整頓や収納に興味がない
- とにかく忙しくて時間がないので後回し
- 整理する気力がない(どこから片付けたらいいかわからないくらいの状態)
- 整理の必要性を感じていない
- 整理しないことで存在感を示している
- 散らかっている方が落ち着く
- 創造性を発揮できる、新しいアイデアが湧く
普段、知的な仕事に携わっている先生方なので、興味や必要性があって時間も気力も体力も余裕があれば自分で整理整頓しているでしょう(70%の方は積極的に、またはそこそこに片付けています)。
興味や必要性がありながら、自分一人ではどうにもならず助けを求められる相手がいない、という可能性もあります。
(他人から見て)散らかった状態が持続している理由は人それぞれなので、ご本人に聞いて見ないとわからない。
それぞれのケースについて、次回書きたいと思います。