もしこの部屋に誰かいたら?
あなたの研究オフィスや実験室では地震対策をしていますか?
棚は壁に固定されていても、写真のように棚の中身は落ちてしまいます。

台の上に置かれたプリンターもずれています。かろうじてモニターの上に乗る形で止まっていますが、モニターがなければ床に落ちていたでしょう。

ラボでは実験台の上に置かれたガラス瓶は落ちると思ってください。
倒れにくくなるよう、カゴに入れましょう。
キャスター付きのワゴンにはストッパーをかけるか、キャスターの下に車輪止めを置きましょう。
大地震での被害を完全にゼロにするのは不可能かもしれませんが、二次被害は防げます。落ちて割れたもので怪我をしたり、飛散した薬品によるさらなる被害は防ぐことができます。
地震への備えは、まず想像力を働かせること。安全巡視で指摘されていないから大丈夫、ではなく「大きな揺れがきたらここに置いてあるものはどうなるか」と考えてみましょう。
*写真は2011年の東日本大震災のあと、茨城県水戸市で撮影されました。