証拠としての実験ノート・誰がいつまで保管する?

『調査で、M元教授から実験ノートなどの証拠は提出されなかった。実験の参加者リストとされる名簿をたどっても実際に参加した人は見つからなかった。(中略)研究室の資料や経費関係の書類などを検証した結果、4本の論文で記載された実験は行われておらず、故意の捏造と判断した。』(2021年10月15日 朝日新聞33面より引用)

定年退職前から疑惑が持ち上がっていたらしく、退職金の支払いが止まっているということも書いてありました。

真偽はともかくとして、実際に実験を行ったかどうかの証拠として求められるのは、この記事に書かれている通り第一に実験ノートです。実験ノートがなかったら信じてもらえなくて当然のように思えます。しかし、定年退職するときにラボにおいてきたものが捨てられてしまった、ということも可能性としては考えられます。もし捨てられてしまった(あるいは退職時の後片付けで間違って捨てた)ということだったら、まさに悲劇です。