ある日ラボの-30℃フリーザー整理の最中、氷の固まった奥底から小箱を発見しました。
水色サンプル箱。蓋の表と側面に ”だいじ” としか書いてなくて、名前も日付もない。氷のつき具合、周辺の埋蔵品から判断して、数年は埋まっていたと思われます。
サンプル箱のラベル
蓋を持ち上げてみると中に入っていたのは1.5mLチューブ数本、
とともにカッターの錆びた刃が何枚も。
(なぜこんなところにこんなものが?カッターの刃ってなぜ?!)
誰のものでもないサンプルだということを確認して、捨てました。多分、卒業か転籍していなくなった人のものだったのでしょう。もしかすると、このフリーザーは、昔は誰かが占有して使っていたのかもしれません。
それにしても、名前とか日付くらいは書けばいいのに。と思います。
サンプル名、日付、名前などを書いたラベルを貼りつけ、それで日付を元に実験ノートをたどって、何のサンプルかを特定できるようにしておかないと、全てを記憶しておくことは不可能です。
なんだかわからなくなったサンプルは誰の役にたちませんし、処分するときも後味が悪いものです。
このようにしてラボに負の遺産が溜まるんだなあ、と、この水色の小箱を前に思ったのでした。