15人のラボで実践済みの試薬整理方法

下記の方法を15人のラボメンバーがいるところで実際に試しました。このラボの状況として、毎年2人から3人大学院生が増えていますので、冷蔵庫のスペースは慢性的に不足しています。

整理した結果、冷蔵庫内の共用試薬を置くスペースが半分以下に縮小できました。なお、試薬整理はメンバー全員が揃う時間、定期ミーティングやセミナーの後にやると良いです。

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ラボに溜まるもの -1  試薬

試薬瓶を手に取った時、見た目が古ければ「この試薬、まだ使えるのか?」と用心する気持ちが働きますが、かといってすぐ捨てられません。

使えない、とはっきりわかっていれば捨てられるでしょうが、実験に使って失敗でもしない限り、使えない証明はできないからです。

むしろ、ラベルが黄色くなっていようが剥がれかけていようが、試薬としての機能さえちゃんとしている(と思う)ならば捨てずに取っておくのが普通です。そのため、見た目とは関係なく、ラボには使わない試薬がたまりがちです。

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研究の邪魔をするかもしれない15のモノ

研究には”モノ”が必要だけれど、スペースや時間、体力は有限。

モノがありすぎで整理が行き届かない研究室は研究者の気力・体力・時間を奪います。

整理ができていない場所は使いにくく、在庫の管理もしづらく、モノを元に戻しにくく、イライラしてストレスがかかるし人間関係にも悪影響を及ぼします。

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はじめに:ラボにとってなぜ整理収納が重要なのか

このサイトでは研究室(ラボ)について整理収納の側面から考察した記事を書いてこうと思います。
(写真は実験台の上を整理した後に見えた虹です。超純水を入れた容器がプリズムとなって、偶然できたものです。)

ラボ整理研究室ショウボのプロフィール

私の研究テーマはラボの整理収納です。なぜ不要なものがラボに滞留してしまうのか、それをどのようにして取り除いていけばいいのか、そして必要なものをどのように配置・収納していけば良いか、ということを手を動かしながら考えています。

私は数年前まで製薬企業の研究者でした。その後医学部の大学院研究室で5年間働いていました。医師であり、研究者でもあるドクターを実験面からサポートする仕事です。現在は国立研究機関で働く研究者を実験面でサポートしています。

整理収納アドバイザーとしてはラボ・研究関係専門のアドバイザーとして研究者オフィスの整理収納をお手伝いしたり、企業研究所など法人のお客様からのご相談を受けてコンサルティングや講演もしています。(2020年9月更新)

ブログを始めたきっかけ

歴史の長いラボには古いもの、不要なもの、使わなくなったものが残され、必要なものを置く場所が足りなくなっていました。また、使えなくなっているものをとっておいたが故に研究が停滞する(つまり実験がうまくいかない、ありえない変なデータが出る)ことを経験してきました。

家庭や企業(オフィス、工場)では整理や収納を適切に行うことが様々な面でプラスに働くことが認識されています。これらの場所における整理収納についての考え方や方法を記した書籍は書店の実用・家庭コーナーやビジネスコーナーで何冊も見つかります。しかし研究室に関しては私の知る限り報告が見当たりません。

ラボは新しいものを生み出すための場所です。新しい技術や製品、またそれらの元になるようなアイデアを検証する場所です。今世の中にある薬や、病気の治療法は過去の研究の成果です。さらに新しい薬や治療法、新しい技術を生み出すために、研究者には創造的な活動(思考や実験)に長く時間を割くようにして欲しく、不要なもののために時間を割く(例えば探し物とか)ことは最小限であってほしいと私は思います。

そうするためには、ラボに適用可能な整理収納方法論や視点が必要と考え、ラボ整理研究ジャーナルを始めることにしました。

読んでくださる方にお伝えしたいのは、整理収納を適切に行うことで研究を活性化できる、ということです。少なくとも、使えなくなった試薬や、誰かが置いて行った不要なモノのせいで貴重な研究時間を取られることはなくなります。

読者の方に役立つようなことを書いていけるよう、続けて行きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。