ある日ラボの-30℃フリーザー整理の最中、氷の固まった奥底から小箱を発見しました。
水色サンプル箱。蓋の表と側面に ”だいじ” としか書いてなくて、名前も日付もない。氷のつき具合、周辺の埋蔵品から判断して、数年は埋まっていたと思われます。
ラボや研究オフィスを整理して研究成果を出そう!ラボの整理収納をテーマに研究しているラボ整理研究室のサイト。
ある日ラボの-30℃フリーザー整理の最中、氷の固まった奥底から小箱を発見しました。
水色サンプル箱。蓋の表と側面に ”だいじ” としか書いてなくて、名前も日付もない。氷のつき具合、周辺の埋蔵品から判断して、数年は埋まっていたと思われます。
実験、データ整理、セミナー準備、文献調べ、学会発表準備、書類提出、など。
気が急いてどうしようもなくなることがある。時には全て投げ出したくなることも。
そうなると、モノの整理などやっていられないというか、気が回らなくなります。
そして、要・不要の判断をせずにモノを溜めすぎてしまうと整理に時間がかかるようになるので、整理のことを考えただけでうんざりしてしまい、手をつけられなくなります。
まさに悪循環です。
どうすればいいか、溜めてしまった理由別に書きますね。
私がラボ整理を始めたきっかけについて書きます。
大学の研究室で働き始めて1年ほど経った頃、未経験だった実験をやったところうまくいかず、数回やり直したことがありました。
ラジオアイソトープラベルしたサンプルを電気泳動し、その後ゲルをフィルターに吸着させて、2日間感光。。。なんやかんやで(待ち時間を含め)4日かかる実験です。
うまくいけば横まっすぐなバンドが見られるはずなのに、M字型や台形の、まるで山のような形のバンドが出たのです。
ラボでは-80℃まで温度が下がるディープフリーザーと、-20から-30℃のフリーザーを、中に入れるサンプルの種類によって使い分けします。
家庭用の冷凍庫(-20℃)は霜がつかないようにする自動霜取り機能(機械が勝手に温度を上げている)がついているのですが、ラボのフリーザーはサンプルを温度変化から守るため、そのような機能がついていません。そのため、霜取りを年1回くらいはやる必要があります。
それをやらないでいると、以下のような困ったことが起きます。
どんなに偉い立場の人(教授とか、長いこと勤めている秘書さんや研究者)であっても、定年が来て研究や職務から身を引く時が来ます。
御察しの通り、荷物がそのままだと後の人が困るだけです。そして家に持ち込んだら家族に冷たい目で見られます。
今あなたがラボやオフィスのモノを整理しないでいる理由は以下のどれかに当てはまりますか?
ラボに滅多に来ない人がこんなものを置いているのを、近くのラボで見かけました。
中身がわからないもの(ダンボール箱や袋に入っている)
書類ファイル
DVDやビデオテープ
実験には全く必要ではないこれらのものを片付ける方法について書きます。
医学や生物系ラボでは必ず何種類かの冷蔵庫・冷凍庫があるのではないかと思います。
研究が盛んなラボではこれらのスペースは足りなくなりがちで、必要に迫られて棚卸しをしたり増設したりしているのではないでしょうか。
先週は筆者のラボで大型冷蔵庫が故障し、中身の大移動をしなければなりませんでした。幸い2日で復旧しましたが、ラボメンバーには「また使えなくなったらどうしよう」という危機感が生じ、モノを整理できたので良かったかもしれません。
このトラブルをきっかけにラボの冷凍庫・冷蔵庫のスペース分配について考えてみました。
実験に使わないのに、なぜかラボに持ち込まれてしまうモノを整理する方法について書きます。
どのようなものがあるかと言うと、
誰も使っていないのに捨てられない。
家でもラボでも、モノが捨てられない原因は一部似ているところもあります。でも、全く同じというわけではありません。まあ、生活する場所と職場では使うものが違うので当たり前といえばそうなのですが。
整理が進まない原因が共通と思われるモノを、家にあるもの → ラボにあるもの という順に並べてみました。