ラボ整理と実験ノートの間にはかなり密接な関係があります。
実験条件や取ったサンプルの内容についてノートに書いてなかったらどうなるか?
1ヶ月前や1年前に取ったサンプルのことなんてとても覚えちゃいられませんよね。
つまり、いざ整理しようとした時、それが必要かどうかの判断がつけられなくなってしまいます。
ラボや研究オフィスを整理して研究成果を出そう!ラボの整理収納をテーマに研究しているラボ整理研究室のサイト。
ラボ整理と実験ノートの間にはかなり密接な関係があります。
1ヶ月前や1年前に取ったサンプルのことなんてとても覚えちゃいられませんよね。
つまり、いざ整理しようとした時、それが必要かどうかの判断がつけられなくなってしまいます。
中身空っぽなのに箱置きっぱなし。次のぶんの発注や補充を誰もしていない。
ある方法を導入したらこれが激減しました。
完璧ではないにしても、ある程度の効果はあります。
研究所に勤務していても、実験ノートの書き方について習ったことがない方がほとんどです。(意外かもしれませんが、本当です。)
今まで気ままにメモ帳的な実験ノートの使い方をしていたのに、
と組織方針として言われたらどうしたらいいでしょうか。
先日、研究現場で働く方を対象とした講演会でお話した時、鋭いご質問をいただきました。
研究現場の特殊性はとても興味深いテーマです。
ご質問を頂いてからまた改めて考察し、講座の時にお答えした2つに加え、第三の特殊性を加えて書いて見ます。
1. 研究所は閉じた存在であること
2. 研究職は独自性が重んじられる職業であること
3. 研究者は研究以外のことに時間を割きたがらない
職場で行われている安全巡視ではどんなことを指摘されるでしょうか。
転倒防止金具の設置の有無や廊下にものが置かれていないか、ガスボンベスタンドが床に固定されているか、など。
こういうことももちろん重要なのですが、
安全巡視では指摘されにくい部分の整理をすることで、真の意味での環境改善が実現します。
50代になると
定年後の人生何して過ごそうかと考え始めませんか?
畑を耕して家庭菜園で自給自足
毎日釣りに行く
あちこち旅行に行ってのんびりする
海外にマンションを買って住む
でも、
研究者としてやってきたのに
ある日突然研究とは関係のない職場に配属されたり
研究所自体が縮小されたり・なくなったり
人生、何が起こるかわかりません。
定年前でも、研究から離れなければいけないことも
職場から離れることも
可能性としてゼロじゃない。
もしそうなった時
目の前に積み上がっている書類
棚にぎっしりのファイル
引き出しの中の雑多なもの
ロッカーの中に放り込んだジョギング用品
いろんなところに自分のモノが溢れているとそれを片付けなければいけないと考えただけで心が重くなります。
荷物を家に持って帰っても生活しにくくなるだけ。
そして家族に嫌がられるだけ。
そろそろ、いつでも行きたいところに旅立って行けるよう助走を始めませんか。
きっかけ作りや後押し・サポートいたします。
職場を整理して使いやすくしたい、と思ってもなかなか一人では始められないかもしれません。
自分のものは整理できても、共用のものや、誰が使っているかわからないものは難しい。勝手に捨てるわけにもいかないし、いちいち聞いて回るのも大変。
そんな時どうしたらいいでしょうか。 “職場を整理したいがどうやって?” の続きを読む
いろいろな事情で、ラボのものを最適な場所に置けないことがあります。
主な理由としては
年度末の消耗品の大量購入で、一時的に置き場所が足りなくなることも。
また、別の理由が潜んでいることもあります。
それは・・・
最初の一ヶ月くらいは研修期間だったりしてとにかく覚えることがたくさんあったと思います。
実験に使う様々な物品や機器のありかや、その場所のルールを覚えるのに必死だったのでは。
そういう状態の時に、何もラベルがされていないと場所を覚えるのに時間がかかり、いちいち先輩に聞いて確認しなければなりません。
度重なると聞く方も聞かれる方もちょっとストレスです。
逆に、よく目立つところに物品配置図が貼ってあったり、引き出しのラベリングがちゃんとしてあるととても助かります。
すでにそのラボに慣れている人には不要だとしても、新しく来た人にとっては重要ですし、働きやすく馴染みやすくなる。すなわち早く成果を上げやすくなる、ということになります。
機能的には優れた製品なのに、ラベルの視認性やパッケージがイマイチ・・と思ったことありませんか?
例えば・・・
1. Falcon社のプレートやフラスコ。多種類あるがラベルの見分けがつきにくい。
2. Millipore社のマイクロフィルター。ラベルの数字部分が小さくて、ポアサイズの違いがわかりにくい。
3. Millipore社の滅菌用フィルターとカップ。型番が長く、名称と中身との対応もわかりづらい。
4. 細いチューブの周りにぐるりと一周ラベルが巻いてある。ラベルに隠れてしまい、残液量が見えない。(ちょっと話は逸れますが、遮光チューブに入っている抗体なんかも残量が見えない)
それに抗体のチューブや試薬の小瓶に書いてあるような極小文字が読みにくいったらない。
仕方ないので、細いチューブは一回り大きいセラムチューブの中に入れ、ラベルを手書きしています。
↓こんな風に油性ペンで大きく書いてしまったり。
一番安上がりな方法なんですがスマートさには欠けますね。
些細なことかもしれませんが、改善されるといいなあと思っております。
(老眼なもので)